人間関係をうまく築けない人は説得も下手だ。

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この人間関係は四段階に分けられる。 ▼第一段階(人間関係は悪く、敵意を持っている)……この段階の人への説得はほとんど不可能である。何か頼んでも、無視されるのが関の山である。 ▼第二段階(人間関係は普通、または、初対面)……この段階の人への説得はかなりの努力を要する。何か頼む時に、それなりの見返りがないと説得には応じてもらえない。 ▼第三段階(人間関係は良い、友人のような関係)……この段階の人への説得は比較的容易である。何か頼んでもたいていは聞いてくれるが、筋の通らない頼みごとは断わられる。 ▼第四段階(人間関係は最良、信頼関係や恋愛関係)……この段階の人への説得はきわめて簡単である。何か頼むと、頼んだこと以外にも気を回していろいろとやってくれる。 このように、説得という行為は、説得技術うんぬんではなく、人間関係の良し悪しで決まることが多いのである。あなたが説得をしたいと思ったら、人間関係を良くすることから始めるべきで、それはあなたの日頃の生き方にかかってくるのである。

情熱こそが人を動かす起爆剤になる

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バブル景気真っ盛りの頃の話である。私の話し方教室に通っていた、若い銀行員から聞いた話である。当時、銀行は支店網の充実が課題となっていたらしく、ほとんどの銀行が出店競争をしていたそうだ。銀行が支店を出す時は、開設準備委員会というものが結成される。開店の前にある程度のお客さまを確保しておかなければならないからである。そして開店日には、準備委員が集めてきた預金や貸出で、景気よく船出をするという寸法である。彼もその開設準備委員に選ばれたそうだ。銀行員にとって、開設準備委員に選ばれるというのは名誉なことで、優秀さを認められた者だけが選ばれるのである。しかし、実際の仕事はハードで、店を出す前にお客さま集めをするということは困難を極めることなのである。開店前の三カ月は休日もなくなり、まさに昼夜を問わず、走り回る。そういうハードな日々が続くと、どんなに優秀な人でも、体力的にも精神的にも限界に近くなり、仕事が嫌になるそうである。